未来は私たちの選択によって築かれる

9月の読書会のテーマは、『NEXT WORLDー未来を生きるためのハンドブック』。テクノロジーの進化をポジティブな面から捉えて、今後の世界を予測することに成功している本です。
とにかくこの本は多くの方に読んでもらいたい。内容の30%しか実現しないとしても、未来が私たちの想像をはるかに超えることは間違いないです。

201509読書会2

読書会では、今月からアンケートを実施して、参加者の皆さまから感想をいただきました。今月は4回の開催で、合計約40名の方にご参加いただきました。その中から、とくに多かったコメントを抜粋してまとめてみます。

皆さんが印象的だと思った箇所

「新しいものの中から私たちの幸福を築くための材料を提供したいと考えた。それに、何も知らないで怯えてばかりいてもしょうがないでしょう。」p227-あとがき

「不確かな未来に舵を切る」 p226-あとがき

「2013年に衝撃的な論文が発表された。オックスフォード大学で人工知能の研究をするカール・フレイ博士とマイケル・オズボーン博士による『雇用の未来~コンピューター化によって雇用は失われるのか』という論文だ。そこには、アメリカにおいて今後20年以内に約半数の仕事が人工知能に代替されるだろうという驚くべき内容が書かれている。」p208-人工知能に職を奪われる

「私たちは、技術で成り立っているピラミッドの頂上部分に、次から次へと新たな仕事を作り、そのぶん、最下層の仕事を破壊していきます。技術のピラミッドは常に上へ上へと上がっていくため、仕事がなくなることはないのです。」p158-シンギュラリティとは何か

「テクノロジーの進化とは不可逆のものであり、それを前提として、我々はどのような心の準備をしなければならないのか、という番組にしたかった。未来に希望をもてるような番組にしたかった。(中略)批判は甘んじて受け入れる。とはいえ、ポジティブ・ネガティブ併記でテクノロジーを紹介していってもなんだか面白くないと思いませんか。」p227-あとがき

「効率化が進む社会の中で、私たちも、会話や行動のデータがとられることなど当然だと思うようになるのかもしれない。街中に防犯カメラが取り付けられているのを、今や誰も気に留めなくなったように。」p207-ソシオメトリック・バッジ

「エクストラアームを使って作業することに慣れると、アームを使うのが当たり前になります。そうなると、アームなしで同じ作業をしようとしたとき、なにか物足りない感じがしたり、誰かの助けが必要だと感じたりします。」p48-腕を増やす

「人が不快になる技術ではいけない。(中略)どんなテクノロジーでも人が安心して使えることが重要なのです。」p203-感情を読み取るコンピューター

「強い人工知能とはデータを収集し、その中身を理解し判断できる。自ら物事を考えられる人工知能だ」p11

「活気があるか、熱心か、退屈しているか。教室の雰囲気を測定するとことも可能です。表情から読み取る感情によって、授業をより効果的なものに向上させることができるのです。」p203-感情を読み取るコンピューター

「未来に一歩踏み出すとき、我々はp85科学とテクノロジーを使えば、どんな問題でも解決できると認識することが大切です。未来は私たち自身の手で生み出すことができるのです。きっと明るくて素晴らしい未来が待っていますよ。」p85-人類が種として生き延びるために

「みなさん、心の準備はいいですか?」p229

皆さんの感想

皆様ご参加ありがとうございまいた!

皆様ご参加ありがとうございまいた!

  • 全員で同じ本を読む読書会は初めてでしたが、他の方の意見を聞いたうえで、改めて読み返すと、本の理解が深まって勉強になりました。自分が考えていることを発信するのはとても難しいです。
  • 神の領域と言われた生命に、コンピューターが入っていくことがすすんでいる事に驚いた。想像以上。
  • 人間のあり方そのものが変わると感じた。
  • 初めて読書会に参加しましたが、アウトプットを強く意識して読書でき、普段よりも能動的に読書に取り組めて刺激的だった。
  • 一人で本を読んでいたら、おそらく選ばない本に出合えました。読んでいてとても頭を使いますね。良い読書体験になりました。
  • 1つのテーマ(本)について、いろいろな話を、それぞれ立場の違う皆さんから聞けることは、とても勉強になります。
  • いろいろな考え方をもつ方と意見交換ができて新鮮でした。人の意見を聞いてお互いの考えを深化させる機会の重要性を感じました。
  • 女性多かった…(意外)
  • 刺激的でした!夢がいっぱい!
  • ひとりで本を読むのとは違った楽しみがありますね。また参加します(^^)
  • 犯罪予測プログラムや、人工知能に職を奪われるなど、コンピューターの使い方、コンピューターとの共存を考える必要性を感じた。
  • コンピューターが人を超えてしまいそう。人が人であるために、どうあるべきかを考えさせられました。
  • 今月の本も面白い!
  • 新鮮で面白かったです。これから技術に取って代わられてしまう仕事と、そうでない仕事を意識したいと思います。

まとめ

本にも書いてあるように、テクノロジーの進化は直線的なリニアーではなく、指数関数的なエクスポネンシャルだといわれます(下図)。
エクスポネンシャルであるからこそ、長いあいだ水面下に潜んでいたテクノロジーが、ある日突然、世界中に広まっていきます。
今はまだ現実味がない話でも、いきなり私たちの目の前に顔を出すということです。

テクノロジーの成長は、エクスポネンシャルな曲線を描く。http://www.atlascorps.org/

テクノロジーの成長は、エクスポネンシャルな曲線を描く。http://www.atlascorps.org/

たとえば、本書の中でレイ・カーツワイル氏はこう言っています。

「1970年前後、私はマサチューセッツ工科大学の学生でした。当時実験に使用していた最先端のコンピューターは、今のスマートフォンの数十億分の1の性能しかありませんでした。当時、スマートフォンと同じ性能のコンピューターを作ろうとしたら、およそ十億倍ものコストがかかったはずです。大きさにしても、手のひらにのるスマートフォンは、当時の大型コンピューターに比べてわずか10万分の1になっています。」p154

しかも、1970年からの45年間で起きた成長は、これからも続くといいます。直線的なリニアー成長だと、「0・1・2・3・4・5」と進んでいくところ、エクスポネンシャルだと「1・2・4・8・16・32」と進んでいきます。5回目の2×2×2×2×2=32だとそれほど大きな違いに見えませんが、30回目では「10億」になり、40回目には「1兆」。これがもしリニアー成長だと、40回目で「40」です。差は歴然です。

読書会に参加していた19歳の女性に、「スマートフォンがない日常生活を想像してみて?」って質問したら、「想像できない、無理!」という答えが返ってきました。

でももし、私が30年前の1985年にタイムスリップして、当時の人にこんな質問をしたらどうでしょうか。「2015年には手のひらサイズのタブレットで簡単にインターネットにアクセスできるよ」信じてもらえないどころか、言葉の意味すらわからないと思います。

テクノロジーの進化がエクスポネンシャルな曲線を描くなら、過去30年間の変化よりも、これから30年間の変化の方がはるかに大きいはずです。

本書『NEXT WORLD』の取材陣は、エクスポネンシャルなテクノロジーの成長によって実現する30年後の未来を予測しています。それによれば、2045年には人工知能のスペックが、世界中の人間の脳を超えていきます。

そこでは、血液細胞サイズのスーパーコンピューターが人間の体内を駆け巡り、病気を未然に防ぎます。脳はクラウドとつながり、データを直接脳へダウンロードします。人体が死を迎えても、クラウド上に意識がデータとして残ります。東京湾の真ん中には高さ800mの超高層ビルが立ち、都内の人口のほとんどがそのビル内に集中します。いまある仕事のほとんどは人工知能とロボットが代行し、いまは存在しない仕事が生まれます。

30年後の2045年。いま30歳のばーしいは60歳になっています。あなたがどれくらいの年齢になっているかわかりませんが、ほとんどの人はまだ生きていることでしょう。
なぜなら、先端を走る科学者たちは、2045年に人間の平均寿命は100歳を超えると予想しているからです。
そのとき、あなたはどんな生活をしているでしょうか。どんな人に囲まれ、どんな服をきて、どんな家に住んでいるでしょうか。1日24時間をどのように暮らしているでしょうか。本に書いてあるとおり、これから本当に私たちは不確かな未来に舵を切ることになりそうです。

最後に、この記事も本と同じ言葉で締めたいと思います。

「みなさん、心の準備はいいですか?」

☆10月のテーマ本;『マーケット感覚を身につけよう—「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』ちきりん

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