2020年最初の読書会は、女性3名、男性7名での開催でした!
漫画からビジネス書まで幅広く本を紹介していただきました。
今日は2卓に分かれて開催したんですが、各テーブルの笑い声が大きくて、会話が通らなくなるくらい盛り上がってしまいました(^^)
読書会に参加された方の感想
ご参加された方からの感想を一部ご紹介させていただきます。
読書会で紹介された本
『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ著
ご存知の方も多いと思います。人類誕生から現代に至るまでのストーリーを描いた本。
なんのために働くの?
なんのために生きるの??
こういうことを深く考えさせられました。
一見、専門的な本のようで手に取りづらいかもしれません。でも手に取ったらわかります。読みやすい!わかりやすい!その面白さにグイグイ引き込まれます。知識ゼロでも読める、壮大な人類史のストーリーです。
本書によると、実は、10万年前の地球には、少なくとも6つの異なるヒトの種が存在していたんだそうです。でも、現代まで唯一生き延びた人類種はホモ・サピエンス、すなわち私たちだけなんです。
犬であれば、プードル、柴犬、チワワなど、いろんな犬種がいるのに。人類種はホモ・サピエンスしかいないとう事実。
つい最近までサバンナの負け組だった私たちの種だけが、生き残っているのは、いったいなぜなんでしょうか?
その理由は驚くべきものでした。私たちホモ・サピエンスが他の人類を滅ぼしてしまったからなんだそうです!
負け組が、なぜ他の種に勝つことができたのか?
本書によると、それは「虚構」という大発明をしたから、なんだそうです。
「虚構」とは、英語でFiction(フィクション)。つまり、「架空の事物について語る能力」を身につけたことで、人間は大規模な協力体制を築き、急速に変化する環境に対応できるようになったんです。
ホモ・サピエンスは、この能力を使って、100人、1000人、もっと多い人数で群れることができました。そして、群れることができない他の人類種を、数とチームワークで圧倒していきました。
もしホモ・サピエンスとネアンデルタール人が一対一で戦ったら、ホモ・サピエンスはネアンデルタール人に勝つことはできなかったと言われています。知能面でも、身体能力でも劣っていたからです。
これを知って思い出したのが、私の好きな漫画「キングダム」です。
古代中国。秦国v.s.趙国。国家同士の戦いが繰り広げられる漫画です。両軍共、10万人単位の途方もない数が、群れて戦います。
「国家」という虚構をホモ・サピエンスが作り出し、中華統一というビジョン(つまり虚構)を掲げて、大人数をまとめ上げています。
「ここが国境ですよ!ここから私たちの国、ここからはあなたたち!」
なんて言われて、上空からいくら眺めてみても、そこに実際に線が引かれているわけではありません。これこそが、サピエンス最大の発明、虚構だと思いました。
宗教も、株式会社も、国家も、すべて虚構なんです。「虚構」という概念を理解し、活用することが、現代社会を生き抜くための必須能力であることは、言うまでもありません。
毎日、会社に行かなきゃいけない。そのルールって、誰が決めたんだろう?
毎月、振り込まれるお給料。それって、どこに保管されているんだろう?
まずは、こういう小さな疑問から、虚構を深掘りしてく必要があるな〜と感じました。
以上、開催報告でした(^^)