人生で14もの偉業を成し遂げた人物

この写真の人物が誰か、ご存知でしょうか?
この人物は、卓越した時間管理の習慣によって、多くの功績を残しました。その功績の一部を列挙してみます。
- 印刷会社経営
- 会員制組織ジャントー・クラブ会を作る
- 新聞会社を買収し、18世紀のメディア王と呼ばれる
- 世界で初めて図書館のシステムを作る
- 自警団のシステムを作る
- 消防署のシステムを作る
- フィラデルフィア初の火災保険会社の設立
- 街路舗装事業の立ち上げ
- 雷が電気であることを解明し、避雷針を発明
- グラスハーモニカの発明
- ロッキングチェアーの発明
- 遠近両方眼鏡の発明
- アメリカ独立宣言の起草委員を務める
- 南北戦争の時に、フランス親善大使を務める
これらを全て1人の人物が成し遂げたのです。
この人物は、アメリカの100ドル紙幣に印刷されている人物で、名前は、ベンジャミン・フランクリンといいます。

アメリカ建国の父とも呼ばれる人物です。
Time is Moneyという有名な格言を残した人物でもあります。
ベンジャミン・フランクリンは、なぜ、こんなにも多くの偉業を成し遂げることができたのでしょうか?
私達とは違う、多くの才能に溢れた天才だったのでしょうか?もしかしたら、そうかもしれません。
でもそれ以上に、彼は、「時間の使い方」を極めていたのです。
80年という時間をいかに使うか。
ベンジャミン・フランクリンは、Time is moneyの他にも、時間に関する多くの格言を残しています。この言葉もそのひとつです。
人生を愛する者よ。時間を浪費してはならない。人生は、時間でできているのだから。
この言葉の意味を考えるために、ベッドで過ごす時間について考えてみます。
仮に、私たちがベッドの中で過ごす時間を1日8時間とすると、80年間で26.7年になります。
人生の3分の1は寝ているわけです。
このようにして、80年の人生でのいろいろな時間を考えていくと、以下のようになります。
ベットの中で過ごした時間:26年
仕事をしていた時間:21年
髭を剃っていた時間:228日
子供をしかった時間:26日
声に出して笑った時間:46時間
あくまでも平均値なので、人によって誤差はありますが、それにしても、声に出して笑った時間の少なさには驚きます。
そして実は、もっと驚くことがあります。「何に使ったか分からない時間」です。
34年もあるのです。
「何に使ったか分からない34年」は、仕事をしていた21年よりも長いのです。例えば、
・家でぼーっとテレビを見ていた時間
・満員電車になんとなく乗っていた時間
・意味のない長電話をしていた時間
・目的もなくネットサーフィンをしていた時間
・病院での待ち時間
・その他の意味のない時間…
こういう細分化された意味のない時間をすべて足し合わせると、34年になります。
ひとつの事を成し遂げるには1万時間が必要だという「1万時間の法則」に当てはめて考えてみると、
34年=約30万時間
ですので、何に使ったかわからない34年を効果的に活用できれば、30の事を成し遂げることができます。
仮に、少なめに見積もって34年の10%の3.4年だけ有効に活用できたとしても、3つの事を成し遂げることができる計算になります。
私たちは、何か新しいことを始めたいと思った時に、「それをやる時間がない」と言って行動に移さないことがあります。でも本当は、「時間の使い方の知識がない」と言うべきなのかもしれません。
『7つの習慣』で時間管理を学ぶ
それでは、時間の使い方の知識は、どうやったら学ぶことができるのでしょうか?
ひとつの簡単な方法は、『7つの習慣』を読んでみることです。特に、第二の習慣と、第三の習慣に、そのエッセンスが詰まっています。

実は『7つの習慣』を発行しているフランクリン・コヴィー社は、ニューヨーク証券取引所に上場している超一流企業であり、時間管理のための「フランクリン手帳」も扱っている会社です。
そして、この「フランクリン」というのは、ベンジャミン・フランクリンの名前からきています。
『7つの習慣』は、アメリカ建国から現在に至るまでの、あらゆる成功者の共通点をまとめた本です。ベンジャミン・フランクリンの時間管理の習慣にも、影響を受けています。
7つの習慣にも書いてあるように、まずは「何に使ったかわからない34年間」を「重要な事につかう34年間」にシフトしていくこと。それが、何もないところから時間を生み出すTime is moneyの時間管理のコツです。
『7つの習慣』読書会
→https://dokushokai.com/business/ws/